November 4, 2012

※この記事は2012年11月にFacebookに投稿したノートの転載です。


ホームページを作ります、という仕事

いわゆる「Webデザイナー」と呼ばれる仕事、(高度なWebアプリケーション制作などではなく)Photoshopなどを使いながらWebサイトの見た目を作り、それを静的なHTMLにしたりCMSと組み合わせながら動的なWebサイトを作り上げる仕事。Photoshopで作られたデータをHTMLやCSSを使って置き換えるような作業がいますぐなくなったりするとは思わないけれど、いい加減に少し危機感を感じていた方がいい気がしている。

Webサイトが単なるパンフレットの置き換えのような見ることを主体にしたものから、最近は比較的使うものとしてシフトしてその利用されるシーンが拡がっているのは事実。これからデバイスの多様化によって対象とすべきターゲットが幅広くなるだろう。Photoshopによる定形サイズのデザインが意味をなさなくなり、なんでもボタン一つで自動化できるような世の中になった時、自分の仕事は果たしてあるのか? 少し考えてみよう。

いま現在良しとされている、多くの人が採り入れているだろうワークフローがすぐになくなるとは思わない。それを変えるためには、自分やチームだけでなくクライアントも巻き込んだ大がかりなものにならざるを得ない場合があるから。でも、世界に目を向けると制作工程そのものを大幅に効率化したり、すぐに簡単なモックアップや実際に動作するアプリケーションを作るためのフレームワークなどの開発が進んでいる。(参考追記: Design at Scale

仮にその流れが押し寄せてきた時に、いまやっているような仕事(たとえばヴィジュアルデザインをコーディングするとか)は存在していけるのだろうか。誰が作っても同じようになるスタイルガイドが整理され、コードの使い回しやテンプレートの追加でページの追加やサイトの機能が簡単に拡充できるとしたら。制作工程前半のワイヤー、簡単なラフやスタイルタイルレベルの制作はなくならないだろうけど、後工程は変わるはず。

バックエンドのシステムが JavaScript、PHP、RubyにPerlと何で動いていたとしてもいい。そこを作る人たちと一緒にプロジェクトを円滑に進める、もしくはフリーランスのWebデザイナーとして自分ができない部分を担当する人たちと協業をしやすくするために。「わからない」じゃなくて、より柔軟にいろいろ対応できるのがいいかも。もう「HTMLとCSSでWebページが作れます」だけだとなかなか難しくなっていくのではないか。

books

これまでDreamweaverやFireworksとかを販売しそのワークフローを推し進めていたAdobeが、なぜ今さら「Edge Tools」という新しいプロダクト群を出そうとしているのか。Edge Codeのように、まるでこれまでとは逆行するようなものもある(コーディング・プログラミングの境目がなくなってるとも言えるかもしれない)。それはWebサイトを作るという工程が今までのやり方と別の方向に進みはじめていることに気付いたのかもね。

世界の先端を突っ走ってるような人たちがやってる手法は、いずれ誰でも使えるように簡単な形になっていく。最初はエディタで手書きだったHTMLもDreamweaverなどが出て誰もが使える反面、今となってはGUIでの操作しかできない人たちも増えてる。その裏にある本来覚えておかなければならないことをおろそかにすると応用が効かない。基礎がわかってないから、いざ応用しようと思ってもどうしていいかわからなくなる。

何かに突出した技術を持っているのなら話は別だけど、誰もが同じレベルで仕事ができるようになった時、それがコンピュータの仕事に置き換えられてしまった時にどうするか。それが技術的なことでなくてもいいけど、別の自分の売りというか付加価値を付けておかないと将来困ったことになるかもしれない。今のやり方をすぐに変える必要はない。でも、自分の周りだけでなくそれ以外の世の中の変化をしっかり見ておいた方がいいかな?と。

脅すわけじゃないけど、ボクはそういう気がする。

November 4, 2012 at 6:32pm


さて、どうだろうか。